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マッカートニーの駆け落ちソング

“駆け落ち”という言葉に、みなさんはどのようなイメージを持つのだろうか?
矢切の渡し?逃避行?お先真っ暗?非現実的? いやいや、全然湿っぽいイメージは無いんだな。わくわくする。

マッカートニーの駆け落ちソング_c0033501_0342996.jpg駆け落ちソングとして大好きなのは、70年代初めのP・マッカートニーのソロ『RAM』の最後の曲「Back Seat of My Car」で"We believe that we can't be wrong"と絶叫が繰り返される。いつもこの部分にくるとグッ!ときて、いっしょに絶叫してしまった。で、これで終わるのかと思いきや、それまでの切なさを笑いとばすかのように、マッカートニー流の素っ頓狂なフェイクがエンディングに入る。昔は、ここで興ざめてしまうので始まる直前にレコードの針を上げていた。しかし四十を過ぎるとそのフェイクがわかるようになり、むしろある種の冷めた余韻を感じる。未だにたまに聴く。

アルバム自体も、ひとつの映画を観ているような、押し付けがましくない独特な流れがあり、マッカートニー信者でなくとも(おそらく)好きになれる。



※最近の再発CDはボーナストラックが入っていて得なのだが、オリジナルのせっかくの流れにそぐわなかったりで、一長一短だ。
by bongokid | 2005-04-01 00:36 | CD