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c0033501_038553.jpg食欲が減退し、素麺や冷し中華をチュルチュル食べることが多くなるこの季節だが、汗かきながら熱いものを食うのも意外と爽快なものだ。

個人的に音楽に置き換えれば、前者がウェス・モンゴメリーの「Impressions: The Verve Jazz Sides」。
エアコンが利いた部屋で、寝っころがって聴く。涼しげでスムースなギターワークだ。
で、後者はといえば、ディープ・パープル第4期の「On the wings of a Russian fox bat」。エアコンを切ってうちわ片手に聴いた後、シャワーを浴びる。



c0033501_0391666.jpg“腐りかけの果実が一番ウマイ”なんてことがあるが、世間で評判がよろしくない第4期ディープ・パープルのライヴが好きだ。その第4期では「On the wings of a Russian fox bat」という1976年のカリフォルニアでのライヴ作品がある。

これは95年にオフィシャルで発売されたが、元々は有名なブートレグとして80年代に出回っていた。当時、すぐ通販で手に入れて愛聴していたものだ。

ディープ・パープルが一般的に評価されているのは、当然第二期であり、ライヴ盤なら有名な「ライヴ・イン・ジャパン」がある。そりゃあ素晴らしいものだ。異論を挟む余地はない。しかし個人的な愛着ということなら、腐れかけの第4期のライヴのほうだ。

カヴァーデルは投げやりで音程は悪いし、グレン・ヒューズは出しゃばり過ぎ、そして問題の人トミー・ボーリンとジョン・ロードはやっつけ仕事?(イアン・ペイスは問題ないが)

方向性もない崩壊寸前の姿だけれど、そんな状況でかろうじて踏ん張っている演奏、それが好きだ。

このメンバーのライヴでは、酷評された「Last Concert In Japan」もある。
ボーリンは手を怪我していて(※様々な憶測があるようだが)ボロボロだけれど、ベースとドラムのリズム隊がそれを必死で補おうとしていて、そのグルーヴ感は涙ものだ。

余談だが、その場にいた友人の話では、終始、汚い野次が飛んでいたそうである。「帰れ!」「下手くそ!」
しかし、日本語のわからないメンバーには、それが大歓声に聴こえていたらしい。「Thank You!! We love Tokyo~~~~~~~!!」
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by bongokid | 2005-07-31 00:41 | CD

坂本九の「上を向いて歩こう」が全米で大ヒットした件は以前こちらに書いたが、もしかしたらひょっとしたら、この曲だってきっかけさえあったなら、当時アメリカでも受け入れられたんじゃないか?
それは「いつでも夢を」(作曲:吉田正、作詞:佐伯孝夫)だ。
1962年に橋幸夫と吉永小百合のデュエットで日本国内で大ヒットした歌謡曲。(日本レコード大賞受賞曲)

なぜ、そう思ったか?それはbongokidの勘。それのみです。
ではなぜその勘が働いたか?
たまたまAMラジオから流れてきたものを聴いたから。英語で歌われたハワイアン・ソングとしての「いつでも夢を」で、EMII KATOOという日本人女性歌手とハワイの男性歌手のデュエットだった。

c0033501_2017569.jpg元々あるメロディの良さに加えて、素朴でゆったりとしていて、ほんのりエキゾチックで、「上を向いて歩こう」に通ずるところがあり、欧米人にも気に入られそう。
最近の録音のようだが、もし、1960年代にこのアイデア(ハワイアンテイストの英語版)が発案されていたら、ひょっとしたらアメリカでも受け入れられていたはず!と。

追記:ペギー・マーチのヴァージョンもあった。

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by bongokid | 2005-07-18 20:27 | Column

「レコード(CD)コレクター道を極めるならば、家族で夕日の沈む土手を散歩する夢は捨てるべき」という格言があるとか無いとか。


R(40代自営業)はいわゆる自他ともに認める音楽(CD、レコード)マニア。
ある日、妻と子供二人をつれてショッピングモールへ出かけた。
買い物目的は異なるので、妻と子供がなにかを物色している間はひとり中古CDのバーゲン売り場へ。まぁ合理的な方法だ。
そして妻と子供の買い物が済んだらそのCD売り場の近くで合流する約束をした。

CDを物色すること小一時間。やがて探し求めていたレア・アイテムを運良く手に入れた。
ベンチに座り、その買ったCDの封を切って中ジャケットを眺めていたら、
髪をポニーテールにしデニムの上下に身を包んだ、いかにも“70年代ロック野郎”のむさ苦しいおにーさんが、
それ、いいっすよね~~~~!いやぁボクも大好きなんですよ~~~!地元でそれを持っている人に会ったのは初めてですよ~~~~嬉しいですねぇ~~~~!!!!
と、本当に嬉しそうに話しかけてきた。
Rも、こんなところで同じ趣味の人間に出会うとは思ってもいなかったし、話しかけてくれたことが嬉しくて意気投合。
音楽談義で、いやがうえにも盛り上がった。

やがて買い物を済ませた妻と子供がもどってきた。それなのに一向に二人の会話が終わらない。

妻と子供がけげんな表情で音楽談義が終わるのを待つ。


約15分後、気配をやっと察した二人は音楽談義をやめた。
電話番号を交換したデニム野郎がRの妻に軽く会釈をしたが、当然(?)無視される。


「今の人はあなたの友だちなの?」

「い、いや、今初めて会った」

「・・・・」


友人夫婦の幸せを祈るばかりである。
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by bongokid | 2005-07-17 01:12 | Column

僕たちの洋楽ヒットという年代別のオムニバスがある。
また、最近は古いポップス・アーティストのベスト盤CDも容易に手に入るようになった。
なんと!オリジナルキャストのベストも出るそうだ。
ボビー・シャーマン、マジックランタン、ハミルトン・ジョーフランク&レイノルズ、グラスルーツ、スティーブ・ミラーバンド(自伝によるとM・デイヴィスは大嫌いだそうだ苦笑)、ショッキング・ブルーなども今一度聴いてみたい気がするが、あの頃小さなAMラジオで深夜に聴こえていた空気感をそのままにしておきたい気もする。
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by bongokid | 2005-07-11 23:14 | Column

こちらの続きで、あえて音楽部分での短い感想。

c0033501_23591319.jpgまずはブレイク前の若かりしビリー・ジョエルの「若死にするのは善人だけ」。気合入っているな。バックもいい。ドラムの人はブラシを使っているのにとてもパワフルな音。

レイ・チャールズの「ホワット・アイ・セイ」はかなりテンポアップしたものだが、ニューオーリンズの匂いもするノリノリのパフォーマンス。

カーリー・サイモンの「うつろな愛」は素人っぽくて初々しい。上がり症だったとか。演奏はほぼオリジナルに忠実。間奏ギターソロも忠実に弾かれている。ただし、ポール・バックマスターの弦アレンジは再現されていない。代用シンセ・ストリングスがかなりチープ。(そういう時代だし、、、)

グレイトフル・デッドの「ケーシー・ジョーンズ」は彼ららしくゆるゆるでいい味だ。

サイモン&ガーファンクルの「ボクサー」はサイモンのアコギのみのバックで、とてもこなれていて、ニュアンス豊かなハーモニーを聴かせる。この曲って始めから終わりまでハーモニーなのだった。

病み上がりジョー・コッカー&その物まねをするジョン・ベルーシによる「フィーリング・オールライト」は最高♪ベルーシはコッカーを大好きがゆえにパロディにしている。コッカーさんは迷惑がっているが、ベルーシ流の愛情表現か?やんちゃだね(笑)。バックはあの“スタッフ”。

エルビス・コステロは「レディオ・レディオ」。神経質そうに尖がっていたこの頃のコステロが、個人的にはいちばん好き。予定された「レス・ザン・ゼロ」を生放送で急にやめて「レディオ・レディオ」に変更したのも、ひょっとしたら彼の“演出”かもしれない。アトラクションズのバックも切れ味鋭い。

ブルース・ブラザースの「ソウルマン」は、なにも言うことないでしょう。映画「ブルース・ブラザース」そのまんまのパフォーマンスだ。バックのMG’sも最高!しいて言えば、エイクロイドのブルースハープソロが短いな。

パティ・スミスの「グローリア」。実はこのVol.1でいちばんインパクトがあったのがこれ。ゼム/ヴァン・モリスンやドアーズのも好きだが、パティは完全に自分の世界にしている。聴いただけではわからないが、歌詞もだいぶ違うのかな?バックバンドの演奏もハイテンション。ギター×2、ドラム、ピアノのベースレスがユニーク。

ピーター・トッシュwithミック・ジャガーの「ドント・ルックバック」は、まぁまぁ。

最後はザ・バンド(ホーン入り)の「オールド・デキシー・ダウン」。手堅い演奏。あれ?リチャード・マニエルがいないな。
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by bongokid | 2005-07-10 00:03 | DVD

(以前、別サイトに掲載していたものです)

都会の駅構内のワゴンセールやロードサイドのディスカウントストアに、怪しげなCDが並んでいるのをご存じの方は多いと思う。
たしか、発売から20年(いや25年?)だかを経過した音楽著作権料は、その後の作品と比較してべらぼうに安くなるらしい。そんなことから、アーティストの公式アルバムでない、だからといって不法な著作物でもない、ジャンクなCDが存在しているようだ。

ジャケットデザインは、まったく関係のない写真だったりアーティストの似顔絵の安っぽいイラストだったりしていて、1枚500円から1500円くらいの値段で売られている。
中身は一応偽物ではないが、古いレコードからダビングしたものや、ビデオの音声から作ったものもある。本物志向の人間には耐えられない代物だが、まがい物を遊び心で買うのも楽しいので結構持っている。

その中でも、これから紹介するオムニバスはかなり優れた選曲で、個人的には“お宝”のたぐいだ。例によってレコード落としも含んでいてノイズもちらほらあるが、時代に沿った抜群の選曲はかなり使える。楽しい♪


c0033501_20293394.jpgまず、”演奏すべて本人”というのが笑える。
また、「ロック・オブ・ヒストリー」というタイトルだが、「ヒストリー・オブ・ロック」のほうが正しいと思うが…
定価は2400円となっていたが、県道沿いのディスカウントショップで、1995年頃に一枚980円で売られていた。
なぜか裏ジャケにその年の日本の流行語の紹介あり!ちなみに1968年は、【昭和元禄】【ハレンチ】【サイケ】【とめてくれるなおっかさん】であった。
全曲、解説付き!!しかもかなりかなり詳しい。

1968年から77年まで10枚出ていて、とりあえず最初の5年分を紹介します。


1968
  • ドック・オヴ・ザ・ベイ/オーティス・レディング
  • リリーの面影/ザ・フー
  • ハッシュ/ディープパープル
  • クロスロード/クリーム
  • サマータイム/ジャニス・ジョプリン
  • 紫のけむり/ジミ・ヘンドリックス
  • ホワイトライト・ホワイトヒート/ヴェルベット・アンダーグラウンド
  • ハロー・アイ・ラヴ・ユー/ドアーズ
  • ワイルドで行こう/ステッペンウルフ
  • ザ・ウェイト/ザ・バンド
  • グッドタイムズ・バッドタイムズ/レッド・ツェペリン
  • ヘイ・ジュード/ビートルズ
  • 悪魔を憐れむ歌/ローリグストーンズ
  • ウォーキング・マン/C.C.R
  • ゴーイング・ノーウェア/バーズ
  • キープ・ミー・ハンギングオン/バニラファッジ

1969
  • 21世紀の精神異常者/キング・クリムゾン
  • あなただけを/ジェファーソン・エアプレイン
  • コールドターキー/プラスティック・オノバンド
  • 僕の歌は君の歌/エルトン・ジョン
  • ストーン・ヘイジ/テンイヤーズ・アフター
  • 胸いっぱいの愛を/レッド・ツェペリン
  • イージーライダーのバラード/バーズ
  • バッチ/クリーム
  • ピンボールの魔術師/ザ・フー
  • プレゼンス・オブ・ザ・ロード/ブラインドフェイス
  • スタンド/スライ&ファミリーストーン
  • ミシシッピークィーン/マウンテン
  • ホンキートンク・ウイメン/ローリングストーンズ
  • サムシング/ビートルズ
  • レイ・レディ・レイ/ボブ・ディラン
  • アンクルミート・バリエーション/フランク・ザッパ

1970
  • オールライトナウ/フリー
  • いとしのレイラ/デレク・アンド・ドミノス
  • 長い夜/シカゴ
  • パラノイド/ブラック・サバス
  • ヘルプレス/CSN&Y
  • ドミノ/シド・バレット
  • ブラックマジックウーマン/サンタナ
  • スピードキング/ディープ・パープル
  • ローラ/キンクス
  • 太陽を待ちながら/ドアーズ
  • ジプシー/ユーライア・ヒープ
  • イフ/ピンク・フロイド
  • 移民の歌/レッド・ツェペリン
  • サンキュー/スライ&ファミリーストーン
  • ラッキーマン/エマーソン・レイク&パーマー
  • サマータイム・ブルース/ザ・フー

1971
  • ストーリー・イン・ユア・アイズ/ムーディ・ブルース
  • アクアラング/ジェスロ・タル
  • ビー・マイ・ラバー/アリス・クーパー
  • マギーメイ/ロッド・スチュアート
  • 対自核/ユーライア・ヒープ
  • チェンジズ/デビッド・ボウイ
  • ロングディスタンス・ラン・アラウンド/イエス
  • 吹けよ風、呼べよ嵐/ピンク・フロイド
  • ガット・ザ・フィーリング/ジェフ・ベック
  • ブラック・ドック/レッド・ツェペリン
  • ゲット・イット・オン/T.レックス
  • ジャニスの祈り/ジャニス・ジョップリン
  • ゴッズ・チルドレン/キンクス
  • フリーダム/ジミ・ヘンドリックス
  • ババ・オライリー/ザ・フー
  • ブラウン・シュガー/ローリング・ストーンズ

1972
  • ウォッチャー・オブ・ザ・スカイ/ジェネシス
  • スモーク・オン・ザ・ウォーター/ディープ・パープル
  • サタディ・イン・ザ・パーク/シカゴ
  • スターマン/デビッド・ボウイ
  • メタル・グルー/T.レックス
  • 迷信/スティービー・ワンダー
  • 孤独の旅路/ニール・ヤング
  • テイク・イット・イージー/イーグルス
  • カモン・エヴリボディ/ハンブル・パイ
  • ワイルドサイドを歩け/ルー・リード
  • ホウダウン/エマーソン・レイク&パーマー
  • リッスン・トゥ・ザ・ミュージック/ドゥビー・ブラザース
  • アイ・ソー・ザ・ライト/トッド・ラングレン
  • ロックンロール・ソウル/グランドファンク・レイルロード
  • クロス・ローダー/マウンテン
  • ドナ/10CC

こうやって改めて眺めてみると感慨深いものがある。レコードやラジオで9割方はリアルタイムで聴いていたモノだからだ。また、あえて日本語タイトルで表示するとよけいに味わい深い。まさに“洋楽”! しかし、どんな人が選曲してギャラはいくらだったのか知りたいな。(笑)
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by bongokid | 2005-07-08 20:34 | CD

c0033501_22121894.jpgアメリカの音楽バラエティ・テレビ番組でかつて一世を風靡した(といっても現在も放映中だそうだが)「サタデーナイトライヴ」。その音楽とコントのオイシイ部分のみの総集編5枚組DVD(日本盤)を思い切って購入した。
よだれが出そうな映像が目白押し。けっこう高い買い物だったけど、じっくり味わってしっかり元を取ろう。
感想は後日、ここに書こうと思う。→Vol.1

実はこのDVDは輸入盤のほうが日本盤に比べて価格が約三分の一。しかし、リージョンコードというのが日本国内向けでない。リージョンコードの設定を変えれば観られるのだが、その設定変更の回数に上限があるそうで、それを越えると変更が出来なくなるらしい。そういうわけで、泣く泣く日本盤を購入したのだった。(一応字幕もあるし…)
しかし、なぜにこれほどの価格差があるのだろうね。
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by bongokid | 2005-07-07 22:19 | DVD

c0033501_08259.jpg忌野清志郎、小林和生、破廉ケンチの3人による、初期・RCサクセションの3rdアルバム、「シングルマン」を聴いていた。
彼らの、どん底時代の名盤だ。
久しぶりに聴いたが、なににも属さない孤高の世界観だな、と改めて思った。
名曲はたくさんあれど、アクは強い。
大したプロモーションもされずに、案の定1976年の発売後、数ヶ月で廃盤になっていた。

よくこれだけ質の高い作品を作ったものだ。
というか、ある意味、売れてからと違い、開き直ってやりたいことをやっていたのかもしれない。
歌詞、ボーカルのインパクトが強いが、星勝とRCによる編曲も変幻自在で素晴らしい!

「スローバラード」ばかり注目されるけど、「夜の散歩をしないかね」も素敵だし、「レコーディングマン」の無邪気なところもいいし、「うわの空」のやさしさもいいし、「ヒッピーに捧ぐ」にはどうしても涙するね。

孤独感としっかり向き合いたい夜に聴くと、当時中央線沿線に住んでいた、純粋でナイーブな都市生活者のキヨシローに逢える。

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by bongokid | 2005-07-02 23:10 | CD

ライフログの一枚

歌とアコギとコンガのみ。頭脳警察のファーストは真っ裸のロック。
歪んだギターもラウドなドラムもうねるベースも無いが、紛れも無い純度100%のロック。
おそらく、演奏当事者も無意識だったと思われる奇跡の音。

最初の発売時(1975)、LPは600枚出回っただけで、あとで、とんでもないプレミアアイテムになり、CDで復刻されるまで伝説が26年間一人歩きしていたが、
そんなことにまったく関係なく、日本語のロックを一枚選ぶとしたら、迷わずこれだ。
もっともっとこの作品のよさが理解されれば-と思っている。

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by bongokid | 2005-07-01 01:14 | CD