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「First US Visit」という記録映画のLDを持っている。(現在はDVD)
c0033501_2243548.jpg1964年、初めてショービズの総本山・アメリカに上陸した時のものだ。
彼らが、どのような新鮮な価値観を世間に与えたかは様々なメディアで示されているが、中でも個人的に最も印象的だったのは、ワシントンコロシアムにおけるライヴ時のリンゴのドラミング(グレイト!!)とインタビューの時などに見せる4人の茶目っ気と皮肉まじりのユーモアだ。
例えば「ベートーベンは好きか」という質問に、「なかなかいいね。特に彼の詩が好きだ。」なんて答えている。
完全に予定調和をはぐらかしていて痛快だ。そしてなんの気負いもなく、自分たちに対しての米国の熱狂を、まるっきり冷めきった眼差しで受け止めている。
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by bongokid | 2005-02-10 23:40 | DVD

c0033501_2246934.jpg「キャッチ・ア・ファイアー」のオリジナル・ジャマイカ版を聴いた。
没後20余年経過して発売されたもの。
オレにとって、これこそが“癒し”の音楽だ。とてつもなく“しなやか”な音像。空気感が日本とはまるで異なる。ノンリヴァーブで無駄な音は一切ない。乾ききっている。

で、ボブのボーカルだが、けして湿っぽくないが“濡れている”。湿ってはいないが濡れているのだ。
以前のオーヴァーダヴィングされた(ロックのニュアンスを加味した)正規版が悪いわけではない。あれが無かったら英米の市場ではだれも注目しなかったわけだし、当然自分は気に入っている。しかし、このジャマイカ版こそが間違いなく彼らの最高傑作。
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by bongokid | 2005-02-08 20:39 | CD

これを書いている今は、1985年のライヴエイドから20年が経過している。
では、ということで遡ってみると…ライヴエイドからその約20年前に東京オリンピックがあり、ビートルズがブレイクしていた。さらに20年前はというと、日本が戦争に負けた頃、ということになる。
そう考えると、最近の20年は、時間の概念を疑いたくなるほどいやに短く感じる。

ポピュラー音楽だけで考えると、今、ライヴエイド(1985年)の頃のものを聴いても、それほど違和感を覚えない。逆に、1985年時点の若者がタイムスリップして今現在のものを聴いたとしても、テクノロジーによる細部の違いはあれ、それほど驚かずに馴染めるのではないだろうか。
換言すれば、すでにポピュラー音楽の形態は出尽くしてしまっている、ということだ。

では、日本が戦争に負けた頃の若者が、同様に20年後のポピュラー音楽をいきなり聴かされたらどうだろうか?おそらく、おおよそ顔をしかめて耳をふさごうとするに違いない。

テクノロジーと音楽形態の変遷が共存していた期間は20世紀内ですでに終わっているのだろうか?
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by bongokid | 2005-02-05 22:41 | Column

c0033501_140534.jpg1970年。リアルタイムで購入したLPレコードのなかに、一枚のライヴがある。
Elton John が、ブートレグ対策として仕方なく発売したらしいFM局でのスタジオライヴがそれだ。当時の彼は大スターというほどではなく、「Your Song」がそこそこヒットしたことも手伝って、イギリスのシンガーソングライターとして注目が集まってきた頃である。

このLPを買ったきっかけは、かまやつひろしが、「セイヤング」という深夜放送で紹介したからだ。そして、その音像にマイッテしまった。カッコヨカッタ!当時はただカッコイイと感じて購入したわけだが、後々何十回と聴くウチに、その理由がわかってきた。

なにせ、ギター中心の(いわゆる)ロックシーンにおいて、あえて?ピアノトリオである。しかもEltonは、ジェリーリー・ルイスばりに立ったままのプレイ。終始静かな曲は、一曲もない。オリジナルではしっとり聴かせていたものでさえ、時に荒々しく叫び、荒々しくピアノを鳴らす。

ドラム(NIGEL OLSSON)は、けしてハイテクではないが、ツボを押さえたダイナミックなノリを出している。ベース(DEE MURRAY)は、Eltonのピアノを下部で支えつつ、時に“ウーマントーン”でストリングスの役目をしたり、ピアノのフレーズの隙間を自由に飛び跳ねたり、自在である。なにしろ、どの楽器もよく“ウタっている”。そして肝心のボーカルだが、Eltonは言うに及ばず素晴らしく、他の二人もまんべんなくコーラスを加えている。

1970年といえば、ライヴをするのに仕込みテープをシンクロさせる技術は、もちろんまだない。
Elton はスタジオ盤においては、ポール・バックマスターなどを起用して分厚い音を作っていたが、それをそのまま再現することなど当時は全く不可能であるし、また考えもしなかったことだろう。

ピアノ、ベース、ドラムとその3人のコーラスだけで楽曲を再現し、しかも楽曲のクォリティを完全に保持し、表現することに成功しているわけだ。ギターもオルガンもストリングスも他のバックコーラスも入る余地のない、ピアノトリオのロックユニット。その神髄がコレなのである。

ただそれは、その時代が故の表現手段が成し得た、奇跡の音像であったのかもしれない。

追記: ベンフォールズ・ファイヴが出てきたとき、このアルバムをきっと参考にしているナ!とニヤッとしてしまった。
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by bongokid | 2005-02-03 23:25 | CD

1970年、ワイト島ミュージック・フェスティヴァルでの約38分間を捉えた「Miles electric/a different kind of blue」(DVD)を観た。驚異的で圧倒的で覚醒させられる。素晴らしい!参った!これ以上は言葉が出てこない。
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by bongokid | 2005-02-02 22:46 | DVD