JAGATARA「この~ッ!!」(もうがまんできない)

c0033501_22292057.jpg江戸アケミ率いるじゃがたらのドキュメントDVD「この~!!ッ(もうがまんできない)」を観た。一言で言えば、とびきり楽しく、そしてとても悲しい。

じゃがたら(JAGATARA)のCDは10年前くらいに後追いで数枚購入し、毎日よく聴いていたのだが、不覚にもいつしか未整理の膨大なCD在庫の中で埋もれてしまっていた。
じゃがたら及び江戸アケミのことは、ネットで検索すればいくらでも説明がある。
このDVDは1987~89年の貴重なライヴ映像とボーカリスト江戸アケミの長時間インタビューの記録だ。詳細はミュージックマガジン2005年2月号丹羽哲也氏の解説にある。DVD自体のライナーも充実している。

じゃがたら/江戸アケミに出会った衝撃は、ジョン・レノン(ジョンの魂)、頭脳警察(ファースト)、ジャックス(ジャックスの世界)に出会って以来のものだったように思う。

ロックンロールはポーズでもなく、単なる音楽ジャンルでもなく、それは「生きること」と同義である、と、彼の不器用で誠実なパフォーマンスは訴えかけていた。(早川義夫言うところの)“カッコイイこと”がどれほどダサイことなのか、ということも内包されていたように思う。

だからといって、メッセージ性重視で音楽的な要素が無かったかといえば、そんなことはない。パンクとレゲエとロックンロールとブルースとアフロファンクがほどよくブレンドされたグルーヴィな音楽だった。
それは無論、表面上の音楽スタイルの模倣に止まらず、その向こう側にあるとても特別ななにかを直感的に捉え、かつ共感していた証だった。しかし、その方法論に限界を感じたアケミは亡くなる3日前にじゃがたらからの脱退を意思表示している…。

さんざん既出の事項だが、江戸アケミは「俺は俺のロックンロールをやるから、おまえはおまえのロックンロールをやればいい」と言っていた。それぞれがどこかでシンクロすればそれでいいと。

彼は太く短く生きたのだろうか?亡くなってから15年が経過し、他の夭逝の巨星たちと同様に生きざまは伝説化されてしまっている。
死そのものよりも、むしろこれを因果と捉えなければならないとしたら…そう考えると、とてもやりきれない思いがする。

今一度、眠っていたじゃがたらのCDを取り出し、聴いてみようと思う。まずは「南蛮渡来/暗黒大陸じゃがたら」から。
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by bongokid | 2005-02-26 15:59 | DVD