チャリティライヴの矛盾(下)

といっても、素直に割り切れないことも確か。
エチオピア人はイスラム教徒が全体の35%を占めるのに、「クリスマスがやってくることを彼らは知っているのだろうか?」と笑顔で歌うイギリスのアーティストたちとか、「オレ達(自身)が世界(そのもの)だ」と大合唱するアメリカのアーティストたちとか、ウェンブリーのフィナーレが「Let It Be(=なるがままに)」だったりとか、、、これらに象徴される、欧米人のある種の無神経なお気楽さや傲慢さも垣間見える。仮に、窮状に喘ぐエチオピア人がそれを認識したら、きっと複雑な気分になることだろう。無論、彼らにそんな余裕はないが。

主宰者ボブ・ゲルドフが聴衆に向かって「きょうは楽しんでくれ。そして献金を忘れずに!」とクールに言う場面がある。
彼は現実的に割り切っている。どんなにパフォーマンスに矛盾があろうと、偽善的であろうと、ロックンロールで馬鹿騒ぎしようと、結果的に大金が集まればよい~とにかく第一義的に金が集まらなければ意味がない、ということ。最もなことだ。

チャリティ・・・とくにエンタテイメントによる場合は、ある種の【矛盾】が宿命なのだ。
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by bongokid | 2005-02-12 02:07 | Column