永遠のモータウン

c0033501_213157.jpg「永遠のモータウン」をDVDで観た。
アメリカ・デトロイトを拠点に、1960~70年代前半にかけて大ヒット曲を出し続けたブラックアメリカン主体のミュージックレーベルがモータウン。華やかな人気シンガーをたくさん輩出したが、彼ら(彼女ら)を裏舞台で支え続けたいぶし銀の職人ミュージシャン集合体(=レコーディング・バンド)がファンクブラザーズ。そんな彼らにスポットを当てたドキュメンタリー映画だ。
登場するほとんどのミュージシャンは、ジャズを通過してその道を選んでいる。しかし、ビートのまったく異なるソウル・グルーヴを作り出したのは、まさしく彼ら。
なにせ、力まない、無駄な音を一切出さない、ビートの裏をしっかりと体感している。そして、彼ら誰もが、音楽に対し深い愛情を持っていて、とても真面目である。
ソウル・グルーヴの源泉を実感させられる音楽映画として、また、人間ドキュメンタリーとしても十分に楽しめる内容だ。


さて。
モータウンの音楽はあくまでもボーカルが主役。そしてファンクブラザースはあくまでも腕の良い裏方職人たちだ。彼らがモータウンサウンドにおける重要な役割を担っていたとはいえ、「彼らこそがモータウン!彼らこそがソウルミュージック!」と言い切ってしまうのは、いささか的外れな気がする。
今まで、一般的には名前を知られなかった偉大なミュージシャンたちが見直されるのはとても素敵なことだし、それを悪く言うつもりもないが、彼らは雇われた仕事をプロフェッショナルとして真面目に粛々とこなしていったに過ぎず、その当たり前のことに今までほとんどの人が気がついていなかった、ということ。そして彼らと同様に、コンポーザーやアレンジャーや独特なミックスをした(リズムを強調した)エンジニアなども、同様に大いに称賛されるべきだろう。
ひとつ希望するとするならば、これをきっかけに、モータウンのリイシュー盤CDには出来るだけプレイヤーのクレジットを付けて欲しいと思う。(マービン・ゲイの「What's Going On」以前にクレジットをつける習慣は無かったそうだ。)
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by bongokid | 2005-01-30 21:57 | DVD