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ビートルズ世代

最初に断っておくが、自分がリアルタイムでビートルズを聴いたのは67年か68年で小学生だった。“英国のGS”程度の認識で、なぜそんなに凄いのかわけが分からず、"長髪でエレキを持った不良"と、親に言いくるめられ、家に一台しかないテレビでは絶対に見せてもらえなかった。ビートルズに意識的に接したのは、実は解散した頃からである。
世代を語る時に、“ビートルズ世代”というくくり方をよく見かける。しかし、そんなものアッタのカイな???
1960年代半ば、日本で一番有名な洋楽は実はヴェンチャーズだった。日本人には、エレキインストのヴェンチャーズのほうがずっとずっと親しみがあったのだ。テケテケテケテケ♪
「私はビートルズ世代だ」と公言するうさんくさい文化人が多いが、実は当時そんなに好きでなかったりする。その世代のほとんどの日本人にとって、ビートルズは“後追い”だった。彼らの部屋に、当時いったい何枚のビートルズのLPが並んでいたのだろう?何枚か並んでいたにしても、たぶんファーストプレスではないだろう。

今となっては想像もできないが、ビートルズの音楽はまさに革命であって得体の知れない音楽だったのだ。

ビートルズ世代_c0033501_227777.jpg真先に飛びついたのは若い女性たち。(もっともアイドルとしてだが。)とにかく理屈は抜きにして、カッコイイ!と感覚的に受け入れたのは若い女性たちだった。そしてほんの僅かなマニアックな男たちが、こっそりレコードを買って聴いていた。(学校の同学年に数人いるかいないか、その程度)いろいろ理屈を付けながら、違和感と格闘しながら。。。おそらくそんなところだろう。なにせ“長髪もエレキギターも不良のすること”-だったのだから。
ゆえに、「私はビートルズ世代だ」などという、したり顔のオジサンがいたら、話半分に聞いておいたほうがよい。
by bongokid | 2005-01-23 15:07 | Column