Wings For Wheels: The Making of "Born To Run"

c0033501_2250265.jpg明日なき暴走 -30th Anniversary Edition』の中のドキュメンタリーDVDを観た。
スプリングスティーンの出世作であり代表作=アルバム『明日なき暴走/Born To Run』についての制作に関する、今だからこそ語られる話がたくさん出てくる。

アルバム制作には、しっかり一年かけている。当時のスタジオでのやりとりも生々しく映し出される。(ちゃんと撮っていたんだねぇ・・・) アウトテイクは数え切れないほどあるようだ。

とにもかくにも、レコード会社からの期待と重圧を感じながら試行錯誤し、徹底的な完璧主義を貫いたスプリングスティーンの苦悩と並ならぬ熱意が伝わってくる。
プロフェッショナルな仕事と言ってしまえばそれまでだが、強靭な精神力がなければ続けられなかっただろう。いやはや、凄いです!
もちろん、共同プロデューサーの一人であるジョン・ランドゥやバンド・スタッフとスプリングスティーンのゆるぎない信頼関係があってこそのものだ。

ほとんどの作曲をピアノで行っていたこと、「ジャングルランド」のクラレンス・クレモンズのサックス・ソロのフレーズはスプリングスティーン自身が作ったこと、各曲の印象的なイントロのフレーズもスプリングスティーン自身が作っていたこと、などなども印象深い。

では、いくつか疑問を・・・。
全8曲の中で、「ミーティング・アクロス・ザ・リバー」のエピソードがまったく出てこないのはなぜ?
「凍てついた裏通り」のホーン・アレンジを担当しただけだった(当時は正式メンバーでない)スティーヴ・ヴァン・ザントや、当時、一切制作とは無関係のはずの現在の夫人であるパティ・シャルファのインタビューがかなり多いのはなぜ???
逆に、「ジャングルランド」で貢献しているヴァイオリニストのスキ・ラハブがまったく出てこないのはなぜ???
ついでに、もうひとつ。
オリジンル・アルバム・クレジットを見ると、Eストリートバンド正式メンバーであるオルガン奏者・ダニー・フェデリッチの名前が8曲中わずかに1曲(Born To Run)のみというのはなぜ???不自然過ぎないか?

ドキュメンタリーとして良く出来ているとは思うが、関係者のコメントが“お約束の賛美ばかり”になってしまっている面もある。これはアニバーサリーエディションの中の企画だからして当然といえばそうなのだが…。
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by bongokid | 2005-12-27 01:02 | DVD