Springsteen at M.S.G

c0033501_22234095.jpgBruce Springsteen & The E-street Bandの2000年・リユニオンライヴをDVDで観た。場所はニューヨークのマジソンスクェアガーデン。
DVD収録時間は3時間に及び、すべてが素晴らしいことは言うまでもないが、その中でも「The River」と「10th avenue freeze-out」が圧巻。どちらもニュアンスを深く深く掘り下げて、オリジナルの倍以上の丈になっている。発表されてから30年弱。おそらく数百回、いやリハも含めれば数千回?演奏しているであろう楽曲だが、マンネリズムに陥ることなく熟成に熟成を重ねた深い深い味わい。
「The River」では導入部に"The big man"のサックス・ソロパートが設けられ、Springsteenの歌は旋律を崩し歌詞の言葉ひとつひとつを丁寧に独白するように綴る。
「10th avenue freeze-out」では中間部でゴスペルライクなロックンロール宣教師に“変身”し、速射砲で言葉を放ち続ける。たどり着くまでの厳しさを覚悟し“約束された川”に向かおう!-と訴え、10年ぶりに結集した同志(バンド)を讃え、連帯する喜びを全身で表現する。そして、それは見事な【ロックンロール・エンタテイメント】としても緻密に計算されつくされていて、聴衆をその世界に確実に引き込み、同化させ、楽しませる。
このエンタテイメント性というのが最重要ポイントだろう。一歩間違えれば宗教臭く妙にシリアスになるところを手前で踏み止まるその手法からは、成熟に至ったアメリカ合衆国のショービジネスの歴史も透けて見えてくるのだ。御馳走さまでした!
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by bongokid | 2005-01-15 21:05 | DVD