ミック・ジャガー初来日(1988)

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1988年は、後楽園球場が閉鎖され、それに替わって東京ドームが完成された年だ。そのこけら落としのイベントで、ミック・ジャガーの初来日公演が行なわれた。

ストーンズのレパートリーが大半を占め、キースを激怒させたらしいが、ミックとしてはソロとして独立したわけでもなく、イレギュラーな束の間の極東ツアーだったかもしれない。

喉の調子はいま一つで、ハイトーン部分はバックボーカルに任せていた。
ドラムは手数(と足数)が多いサイモン・フィリップスで、ストーンズのレパートリーではやや違和感があったが、全体のアンサンブルはほぼ従来のまま演奏された。
しかし、そんなことは枝葉に過ぎず、このミックの初来日公演は、ローリングストーンズ1973年の突然の公演中止(過去の大麻不法所持を理由に外務省が入国拒否)で悔しがったオールド世代から当時の若い世代まで、ストーンズのライブに飢えていた日本中の多くのファンを興奮させた。おそらく、理屈抜きで直感的に興奮したのだ!

会場にいた多くのファンは、「スタート・ミー・アップ」や「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」や「サティスファクション」や「タンブリン・ダイス」などのイントロを聴いただけで狂喜乱舞した。そして、泣いていた。そういう自分もやっぱり泣いていた。ロックンロールのリフで泣くとは思ってもみなかった。

あくまでも私見だが、その独特の思いを経験したおかげで、2年後にローリングストーンズが初来日した時は、思いの外、冷静だったように思う。
つまり、煎じ詰めれば、「表層的な部分でのローリングストーンズとはミック・ジャガーである」という、ある意味ごく当然の認識を再確認させられたのである。と同時に、ミックのソロでなく、もしも先にストーンズが日本に来ていたら、、、まったく異なる思いを抱いたようにも思う。

以下、東京ドーム曲目
1. ホンキー・トンク・ウィメン
2. Throwaway
3. ビッチ
4. 夜をぶっとばせ
5. ビースト・オヴ・バーデン
6. ダイスをころがせ
7. ミス・ユー
8. ルビー・チューズデイ
9. ジャスト・アナザー・ナイト
10. War Baby
11. ハーレム・シャフル
12. SAY You Will
13. Party Doll
14. 無情の世界
15. Radio Control
16. ギミー・シェルター
17. スタート・ミー・アップ
18. ブラウン・シュガー
19. イッツ・オンリー・ロックンロール
20. ジャンピン・ジャック・フラッシュ
21. 悪魔を憐れむ歌(アンコール)
22. サティスファクション(アンコール)


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by bongokid | 2005-10-05 00:41 | Column