1968年の夏 GS♪

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c0033501_21224187.jpg■製作 東芝EMI/日本フォノグラム/ビクター音楽産業/キングレコード/ポリドール/日本コロンビア ■発売 東芝EMIファミリークラブ(1987年) ■仕様 9枚組木製ボックス入り

1968年。夏休みの朝はラジオ体操。昼間は、地方の小都市には大した娯楽など無く、数年前に完成した市民プールへ遊びに行くのが日課になっていた。(なにしろ学校にもプールは無かった時代だ。)
プールのスピーカーからは、流行歌が延々と流れていて、よくかかっていたのは、タイガースの「シーサイドバウンド」とオックスの「ガールフレンド」。たぶん選曲を任されたアルバイトの監視員が、これらを好きだったのだろう。今でもこの2曲を聴くとその当時を想い出してしまう。
市民プールの隣が神社で、回りは林。出店は業務用化学調味料をふんだんに使った焼きソバ屋とかき氷屋が一軒ずつ。

c0033501_21141598.jpg当時といえば、グループサウンズが流行っていて、高校生のお兄さんたちがグループサウンズのコピーを、高校の運動部の空き部屋で汗だくになってやっていた。それをカッコイイなぁ....と羨ましそうに見ていた。

鼓笛隊で小太鼓をやっていた上にグループサウンズに夢中になったことで、ドラムが叩きたくなったが、親はそんなことに無理解。エレキバンドと長髪は、不良の代名詞だったのだから仕方がなかった。

市民プールから帰宅した4時頃からは、扇風機もない屋根裏の子供部屋に行き、汗だくで夏休みの宿題をやる。こんなこと誰もやらんだろう、と思うと、それがとても快感だった。

テレビは家に一台。当然家族で見るものであり、グループサウンズの番組を見るのは禁止だったので、ラジオでひとり密かに聴いていた。

市民プールで聴いたタイガースの「シーサイド・バウンド」は、実は前年のヒット曲であって、68年の夏のヒット曲はなかなか思い出せない。
当時はわかるはずもなかったが、正確には1967年がグループサウンズ人気のピークで、68年は“終わりの始まり”だったようだ。事実、秋頃からブームは急速に終息していった。

地方の小都市に生まれ育った小学生には、その当時ベトナムで戦争が行われていたことも、アメリカでは新しい“ROCK”という音楽が生まれていたことも意識できずに、ひたすらノホホンと暮らしていたのだった。

あの頃から約30年後、思い切ってボックスセットやカルトGSコレクションを買ったのは、当時不良の音楽と決めつけられ、満足に接することが出来ずに我慢していた反動でもある。
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by bongokid | 2005-08-09 21:25 | CD