楽しい映像に悲しい音楽、悲しい場面に明るい音楽

一見矛盾した組み合わせだが、よい映画ではしばしば見かける。
悲しい場面に軽やかな音楽。楽しい場面に沈んだ音楽。
無論、むやみやたらに使えば良いというわけではないが、印象的なシーンとなることがある。

バブル経済のまっただ中に、大好きだったCMがあった。
コピー機会社のCMで、古い高層ビルにダイナマイトを仕掛け、そのビルが崩れていくスローモーション映像。BGMは阿川泰子のムーディなジャズバラード。
そのコピー機会社は、後に本当に倒れてしまった!MITA。当事者は笑うに笑えないだろうが…。いや、悪い冗談を言いたいワケではない。
そのCMがなぜ好きだったか?それは、映像とBGMのマッチングの妙だ。
一般に、楽しい映像には楽しい音楽、悲しい場面では悲しい音楽が使われる。
しかし、このCMは度迫力のビルの崩壊場面に、もの悲しくムーディーなバラードだったわけで、度迫力のうるさい音楽-ではなかった。
それがゆえに、逆に物のはかなさを演出していて、(CMの意図自体はよくわからなかったが)とても美しかったのだ。


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by bongokid | 2005-06-09 23:33 | Column