紫の炎 30th アニバーサリーエディション/ディープ・パープル

c0033501_044197.jpg約30年余りロックミュージックを中心に様々な音楽を聴いてきてはいるが、言うまでも無く世に出回っている素晴らしい音楽をすべて聴くことなんて不可能だ。そしてまた、なんとなく巷で流れる有名曲などで納得したまま、本気で向かい合っていない名作アルバムも存在する。もちろん嫌いでもなく、いつか聴くだろうと、なんとなくタイミングを外して聴いていないわけだ。

第三期ディープ・パープルもその中に入る。タイトル曲「紫の炎」は発売当時からラジオやカセットテープで何百回と聴いているだろう。第三期なのに第二期のレパートリーがハイライトのカリフォルニア・ジャムもビデオで観ている。アルバムのオリジナルジャケットも知っている。これらからイメージされるものは、あの“ディープパープル”だ。あの…!

そして、それはとんでもない間違いだった。1975年の発売時からなんとなく知っていたはずなのに、今さらながら、恥ずかしながら、アルバムを聴いて認識を新たにした。
そう、シングルカットされたタイトル曲は別にして、他の曲から受ける印象は“ブルース・ロック”。ヘビーメタル的なパブリックイメージからは遠く離れたブラック・ミュージックの要素がかなりの程度で濃く、軽いショックを受けた。誤解を承知で言えば、第二期ディープパープルよりもむしろフリーにとても近い音楽。個人的にはもちろん好きなタイプの音楽だ。



当時、新加入のデビッド・カバーデルとグレン・ヒューズの音楽的影響力が予想以上に強かった。というか、この二人を加入させるアイデアの元は、一見ブルース系と縁のなさそうなジョン・ロードだったというのだから意外なものだ。(実はフリーのポール・ロジャースもボーカル候補だったりした)

“フリーが好きでヘビメタを好まない人”でもってこのアルバムを聴いたことがないならば、騙されたと思って聴いてみることをオススメする。
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by bongokid | 2005-05-02 00:08 | CD